平成27年12月6日(日)10:00~16:00
会場:かずさアカデミアホール(千葉県木更津市)
第3回認知症疾患医療センター全国研修会(千葉県)「認知症疾患医療センターの役割と課題を共有しよう」が開催され、全国から医師、保健師、看護師、精神保健福祉、社会福祉士、作業療法士、臨床心理士、行政(厚生労働省、千葉県)職員など200名以上が集まりました。当センターからは認知症専門相談員(精神保健福祉士)が参加しました。
当日、会場入口には千葉県マスコットキャラクターのチーバくん(着ぐるみ)が腕にオレンジリングをつけて参加者を出迎えてくれました。認知症カフェやチーバくんのグッズコーナーなども設けられていて、千葉県が一丸となって認知症対策に取り組む様子がわかりました。
午前の部では、千葉病院院長の小松尚也先生が進行役を務め、大学病院の立場から千葉大学医学部付属病院の平野成樹先生より「認知症こども力」をテーマに報告発表。精神科病院の立場から浅井病院の作田滋先生より「各種医療機関における認知症疾患医療センターの役割と課題」をテーマに報告発表。総合病院の立場から袖ケ浦さつき台病院の細井尚人先生より「認知症治療病棟を有する疾患医療センターの活動について」報告発表がありました。グループディスカッションでは「認知症疾患医療センターの役割と課題」、「認知症疾患医療センターを見える化するには」について各テーブルで話し合いました。
午後の部では、袖ケ浦さつき台病院の細井尚人先生が進行役を務め、地域包括支援センターの立場から袖ケ浦市高齢者支援課地域包括支援センターの一色弥生保健師より「地域包括支援センターと認知症疾患医療センターの連携について」報告発表。身体合併症の入院について旭神経内科リハビリテーション病院院長の旭俊臣先生より「身体合併症の入院について」報告発表がありました。グループディスカッションでは「地域(行政や介護)との連携について」、「身体合併症の治療について(医療連携について)」各テーブルで話し合いました。
ご登壇された各先生の発表はもとより、全国各地のセンター担当者と顔を合わせながらディスカッションすることができたことは大変有意義でした。特に、
・ 顔の見える関係性づくり、連携の具体的な方法
・ 連携パス(シート・手帳・ノート)の活用と普及
・ 認知症予防期からのエンディングノート(理想の老後プラン)推進
の話題については深い話し合いに発展しました。
本研修会に参加した内容については、今後当センターが関わる各連絡協議会、医療・福祉・介護連携会議、専門職の勉強会などの機会を通じてフィードバックすることで、認知症のご本人、そのご家族に対する地域全体のサポート充実に繋げて行きます。